暑中見舞いと残暑見舞いの違いや送る時期はいつ?お中元の代わりに出来る?
暑い夏がやってきますね。
日本の夏のご挨拶として暑中見舞いや残暑見舞いの習慣があります。
今回は暑中見舞いや残暑見舞いの時期や違い、またお中元を贈るのをうっかり忘れてしまった時の対処法などを紹介していきたいと思います。
暑中見舞いや残暑見舞いはいつ出せばいい?違いは?
暑中見舞いは、暑い夏に相手の健康を気遣いながら近況報告をするために送る、挨拶状や品物です。暑中見舞いは、お中元を頂いた時の礼状として出すことも出来ます。
残暑見舞いは、暦の上では「秋」なのに、なお残る夏の暑さに、先方の健康を気遣いながら近況報告をするために送る挨拶状や品物のことです。
8月にお中元を贈る地域では、お中元の礼状として出すこともできます。
それでは、暑中見舞いや残暑見舞いはいつ出せばよいのでしょうか。
実はその年によって出せる期間が変わってくるのです。
暦の上で、今日から暑さが本格的になるという「小暑(しょうしょ)」から、今日から秋の始まりの日とする「立秋(りっしゅう)」前日までの期間が「夏」とされ暑中見舞いはこの時期にだします。
また残暑見舞いは、暦の上で秋の始まりとされる「立秋」以降に出します。
この二十四節気(にじゅうしせっき)で表される季節を表す名称の「小暑」や「立秋」は祝日のように日にちが決まっているものではありません。
地球から見た太陽の角度が105度の時を「小暑」135度の時を「立秋」となります。
2016年を例にとると「小暑」は7月7日、「立秋」は8月7日です。
しかしこの日にちは大幅にずれるものではなく、1日前後です。
2015年の「立秋」は8月8日でした。
2016年の暑中見舞いと残暑見舞いの出す時期をまとめてみると
暑中見舞いは7月7日から8月7日まで(小暑から立秋まで)
残暑見舞いは8月8日から8月末ごろまで(立秋以降~)
に出せばよいということになります。
暦の上ではこのようになりますが、暑中見舞いを出す時期は梅雨明けを目安にされても良いでしょう。
本州での梅雨明けは毎年7月20日前後ですから、本格的に暑くなる梅雨明け頃から立秋まで、残暑見舞いでは立秋以降から遅くても8月末までには送るようにすれば良いではないでしょうか。
暑中見舞や残暑見舞いはお中元の代わりになる?
お中元の時期は7月初めごろから7月中旬頃までに贈るのが一般的です。地域によっては、ひと月遅れの8月1日から8月中旬頃に贈ります。
しかし、お中元を贈るのをうっかり忘れていた、事情があって贈る時期を逃してしまった、という場合は、形をかえて贈ることが出来ます。
立秋(2016年は8月7日)までなら「暑中見舞」、立秋を過ぎた場合は「残暑見舞」で贈ります。
のし紙の表書きは「暑中御見舞」「残暑御見舞」になります。
暑い時期なので相手の健康を気遣う手紙を同封すると良いでしょう。
例文としては
暑中御見舞い申し上げます。
連日猛暑が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。平素より何かとお世話になり、心よりお礼を申し上げます。
日頃の感謝をお伝えしたく、心ばかりの品ですが別便にて○○をお送りいたしましたので、ご笑納いただければ幸いです。
本来ならばご挨拶に伺うべきところ、失礼をお許しください。
まだまだ暑さも続きます折、くれぐれもご自愛のほどお願い申し上げます。
「暑中御見舞い申し上げます」の文面に続き、引っ越しや結婚、出産などの報告に使うことが出来るのでとても便利です。
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まとめ
いかがでしたか、暑中見舞いや残暑見舞いの時期や違い、またお中元を贈るのを忘れてしまった時の対処法などを紹介してきました。年賀状と違って、引っ越しなどの報告などにも使えるのでとても便利ですね。
しかし、暑中見舞いや残暑見舞いは、時期を間違えないようにすることが大切です。
立秋より前であれば「暑中見舞」後であれば「残暑見舞」なになりますので注意して送るようにしましょうね。