2016祇園祭は後祭に出かけよう。地元民お勧めの観覧スポットは?
日本の三大祭りのひとつ、祇園祭が古都京都の街に本格的な夏の到来を知らせてくれます。
コンチキチンと祇園囃子が街にひびき、歴史ある壮大な祭りを繰り広げる23基もの山鉾が京都市内に建ち並びます。
街では、厄除けを願いちまきを買う人々であふれ、京都の街はこの時期、祇園祭一色に染まっています。
今回は2014年に復活した祇園祭の「後祭」について紹介していきたいと思います。
祇園祭ってどんなお祭り?
前祭(さきまつり)
祇園祭は毎年7月1日から7月31日までの1か月間にわたり行われる八坂神社のお祭りです。祇園祭の始まりは貞観11年(869年)都に疫病が流行した時、その退散を願って始められたのが起源とされています。
様々な神事が1か月の間とり行われますが、街に山鉾が建ち始めるのは7月10日からです。
鉾の組み立て作業の様子はこちら
7月14日までに「前祭(さきまつり)」で巡行する23基の山鉾全てが組立てられ、祇園囃子が鳴り響きます。
お囃子の様子はこちら
祇園祭りが一番華やかなのは、7月15日(金)の宵々山、7月16日(土)の宵山です。
この日は「前祭」山鉾巡行の前々日と前日にあたります。
カレンダーや天候によって毎年人出が大きく変わってきますが、宵山の2日間で約40万人以上の人で賑わいます。
「宵山」では、午後6時に堀川通りから河原町通りに向けて歩行者天国になり、山鉾に提灯の明かりが灯ります。
祇園囃子があちこちで鳴り響く中、多くの露店が立ち並び、男性も女性も浴衣を着た人で賑わい、ビルの上から見下ろすと道路が見えないほどの人で埋め尽くされています。
今年は海の日と重なり3連休になります。
例年よりさらに多くの人で賑わうことでしょう。
宵山の様子はこちら
そして7月17日(日)「前祭」です。
「エンヤラサー」「ソーレ」という掛け声とともに、山鉾巡行が行なわれます。
山鉾巡行の様子はこちら
後祭(あとまつり)
2014年、祇園祭の「後祭」が半世紀ぶりに復活をしました。7月23日(土)が宵山になりますが、歩行者天国は無く露店の出店も予定されていません。
7月24日(日)は「後祭」山鉾巡行が行なわれます。
10基の山鉾が「前祭」の反対コースで巡行します。
昨年の人出は、台風の影響もあり約3万人程度、2014年に復活した時の人出は約11万人でした。
まだまだ知名度が低く、山鉾も10基なので集客数は少ないのですが、その分ゆっくりと絢爛豪華な山鉾を間近で観賞することができます。
巡行の時も比較的前の方でゆっくりと「辻回し」を見ることができます。
「辻回し」とは山鉾が交差点で向きを変える時、辻回し用の青竹を道に敷き、酒樽に入った水をまき滑りやすくして山鉾の車輪を回転させるという、巡行の中でも一番の見どころとなっています。
10トンもある山鉾を、曳き手の男達が「ソーレ」「エンヤラヤー」の掛け声がかかると竹の上で車輪を滑らし、山鉾を進行方向へ90度回転させていきます。
辻回しが見物できる場所は、四条河原町交差点と河原町御池交差点の2か所です。
河原町御池交差点・大船鉾辻回しの様子はこちら
花笠巡行
山鉾の巡行が少ない分、「花笠巡行」が後祭に華を添えます。芸能的色彩が濃い巡行で、花笠を中心とした約1000人の行列が八坂神社から出発します。
芸奴さんや舞妓さんを乗せた曳車など実に華やかで賑やかな行列を見ることができます。
八坂神社に戻ってくると多彩な芸能が神前に奉納され、神輿のおかえりを彩ります。
花笠巡行の様子はこちら
還幸祭
河原町四条のお旅所を3基の神輿が出発して八坂神社に還幸します。「ホイットホイット」という神輿を担ぐ威勢のいい声が夜の京都の街に響き渡ります。
還幸祭の様子はこちら
祇園祭り「後祭」詳細データ
日程 :2016年7月26日(日)山鉾巡行
時間 :烏丸御池出発 9:30~辻回し河原町御池10:15~
辻回し四条河原町10:50~
四条烏丸到着 11:20(先頭の到着時刻)
花笠巡行
巡行コース八坂神社石段下~四条通~寺町上ル~御池通り東へ~河原町通り下ル~四条通~神幸道~
八坂神社
場所 :八坂神社石段下出発
時間 :10:00~12:00(予定)
還幸祭
場所 :四条御旅所~各町内~八坂神社時間 :17:00頃~
祇園祭公式サイト(京都市観光協会)
https://www.kyokanko.or.jp/gion/index.html
八坂神社公式サイト
http://www.yasaka-jinja.or.jp/
アクセス情報
山鉾の辻回しが見られる場所四条河原町
阪急京都線河原町駅下車すぐ京阪祇園四条下車 すぐ
河原町御池
阪急京都線河原町駅下車徒歩20分京阪電車三条駅下車徒歩10分
祇園祭「後祭」を楽しむためには?
ゆっくり座って「後祭」を観覧したい方には「京都市役所前」(河原町御池)の有料観覧席で観られることをお勧めします。
こちらの有料観覧席では、「山鉾巡行の辻回し」、八坂神社から出発する「花笠巡行」の両方を観覧することができます。
有料観覧席のご案内はこちら
お昼には巡行が終わるので、お寺巡りや京都の街を散策されてはいかがでしょう。
お昼は鴨川のせせらぎに耳を傾けながら、川床で食事をされるのもお勧めです。
夕方、宮川町界隈を散策していると舞妓さんや芸奴さんに出会えます。
打ち水がされたお茶屋の街並みは、情緒があふれ、京都らしさを感じることができます。
夜は、「還幸祭」です。
八坂神社に神輿が還幸されるのを、食事を楽しみながら観覧されてはいかがでしょう。
「いづもや」の納涼席や窓側席から、四条大橋を渡って還幸する神輿を観覧することができます。
いづもや公式サイト
http://www.idumoya.co.jp/
地元民のお勧めは「菊水ビルの屋上」です。
焼き肉やアラカルト料理を楽しみながら、還幸する神輿を観覧することができます。正面は南座、西側は鴨川、創業は大正5年の老舗のレストランです。
レストラン菊水公式サイト
http://www.restaurant-kikusui.com/
おすすめの宿泊先は?
祇園祭などの行事に限らず、いつも宿泊先は満室状態です。早い時期に申し込まれるか、旅行会社にお願いする方が確実です。
お勧めのホテルを紹介します。
「京都ホテルオークラ」
京都ホテルオークラは河原町御池に建ち、角部屋からは辻回しを見ることができます。「京都ロイヤルホテル」
河原町通りに建ち、辻回しのある河原町御池までは徒歩1分です。部屋が河原町通りに面していれば、山鉾巡行、花笠巡行をホテルの部屋から観ることができます。
「京都タワーホテル」
京都駅前に建つ京都タワー、ロウソクをイメージしたタワーだと思っていたら「灯台」をイメージしたタワーだそうです。京都タワーが京都の街を見守るという意味をもつこの京都タワーの下はホテルになっています。
地下3階には大浴場も完備!朝風呂に入って祇園祭を楽しむこともできますよ。
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まとめ
いかがでしたか、祇園祭の「後祭」について紹介してきました。「前祭」の人出に比べると、ゆっくりと観覧することができるのでお勧めです。
後祭の宵山では、屋台の出店予定もなく、動く美術品と言われる山鉾を心ゆくまで観賞することができます。
是非、祇園祭「後祭」に足を運ばれてみてはいかがですか。