喪中で年賀状を控える範囲はどこまで?受け取ったら?返信の書き方
年賀状を書く時期がやってきました。
しかし一年以内に親近者に不幸があった場合は「喪に服するために新年の挨拶を遠慮いたします」ということを事前に知らせる「喪中はがき」を出す習慣があります。
それではこの「喪中はがき」を出す範囲は、親近者の中で誰が亡くなったときに出せばいいのでしょうか?
また「喪中のはがき」を受け取ったらどうすればいいのでしょうか?
これらのことについてわかりやすくお話していきたいと思います。
喪中で年賀状を控える範囲はどこまで?
喪中のはがきは「年賀欠礼状」です。親近者が亡くなった悲しみから「新年を迎えた喜びを控える」という意味で送られます。
それでは、どの範囲までの親近者が亡くなったときに喪中のはがきを出せばよいのでしょうか。
本人の気持ちや、亡くなった人とのかかわりの深さにもよりますが、通常、年賀を欠礼する範囲は「2等親」までの親族、または「同居人」が亡くなった場合です。
具体的に、
2等親では「父・母・配偶者の父、母・子供・兄弟・祖父母」
同居人では「事実婚姻関係」等の間柄をさします。
しかし、祖父母の場合「別世帯」になっていると「喪中」としない場合が多く、「世帯主」が「喪中」とする場合が多いようです。
こちらの表を参考にしてみてください
喪中の範囲と期間について(喪中はがき専門店アクセル・ワン有限会社)
喪中のはがきは誰に出せばよいのでしょうか?
喪中であったとしても、個人的な関係ではなく、ビジネス関係にある人には年賀状を出してもかまいません。
毎年、年賀状をいただいている人には、喪中を知らせるはがきを出すべきでしょう。
それでは、喪中のはがきを受け取った側はどうすればいいのでしょうか?
喪中のはがきを受け取ったら
喪中はがきを受け取ったら、新年の挨拶は控えなくてはいけません。
また、喪中のはがきは「年賀欠礼」のお知らせなので必ず返事を出さなくてはいけないというものではありません。
亡くなられたことを初めてはがきで知り、お悔やみを申し上げたい場合や、心配で声をかけてあげたい場合などには返信されるとよいでしょう。
返信する時期としては、喪中のはがきを受け取ってから12月25日頃までに送るか、それを過ぎれば「寒中お見舞い」でお正月、松の内が過ぎてから2月4日までに返信するのが良いでしょう。
すでにお悔やみの言葉を伝えている場合は、喪中はがきへの返信は必要ありません。
喪中はがきに返信する文例
自分が親しくしていた方や、お世話になった方の訃報を喪中のはがきで知った時、どのようなお悔やみの言葉を返信すればよいのでしょうか。ポイント別に文例を紹介していきます。
1)喪中のはがきで訃報を知ったこと
- この度は丁重な挨拶をいただきありがとうございました
- 本日、年賀欠礼の知らせをいただきとても驚いております
2)遅ればせながらお悔やみご冥福を申し上げる言葉
- 遅ればせながら○○様のお悔やみを申し上げ、ご冥福をお祈り申し上げます
- 遅まきながら謹んで○○様のご冥福をお祈り申し上げます
3)こちらも年賀状を遠慮する言葉
- 服喪中でいらっしゃいますので、年賀状をご遠慮させていただきます
4)家族を気遣う言葉
- 毎日さびしい日々をお過ごしかと思いますが、どうぞ体にはお気をつけられて新しい年をお迎えください
- ご家族様には、さびしい年の暮れとは存じますが、どうぞお体を大切になされますようお願い申し上げます
この4点の内容をいれれば、喪中のはがきの返信文を書くことができます。
一般的な書き方を紹介しましたが、学生時代の友達や、家族ぐるみでお付き合いをしていた方から、喪中のはがきを受け取り、訃報を知った場合は、故人の生前のエピソードなども入れて返信されると良いでしょう。
私も父が他界した年に、学生時代の友人に喪中のはがきを出したところ、クリスマス前に返信のはがきをいただきました。
喪中のはがきで訃報を知って驚いた内容の他にも、
「あんなに大好きだったお父様が亡くなられて本当に寂しくなりましたね」と書かれていました。
読み終わったとき胸が熱くなったことを今でも覚えています。
友達だからこそ送ってくれる、気遣いのある優しい言葉がありますよね。
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まとめ
いかがでしたか、喪中で年賀状を控える範囲と、喪中はがきを貰った時の返信の書き方を紹介してきました。喪中で年賀状を控える範囲は、一応の目安として考えればいいのではないでしょうか。
故人を思い、新年を迎えるお祝いの気持ちが湧かない時は、喪中のはがきを出して年賀の欠礼を知らせればよいでしょう。
喪中のはがきの返信も、必ずしなくてはいけないというものではありませんが、お悔やみの言葉を伝えると、寂しい年の暮れを過ごす家族の皆様を、少しは元気づけてあげることができるかもしれませんね。