読書感想文がすらすら書ける!書き方の4つのコツと中学生向けお勧め書籍3選
中学の課題で最も苦手なものと言えば「読書感想文」と答える中学生は多いのではないでしょうか。
その理由は「本を読まないから」、そうですよね、本を読まないと読書感想文は苦手というより、書くことが出来ないのです。
今回は、難しいお話は一切無しで、本を読んで読書感想文が簡単に書けるコツを紹介していきたいと思います。
どんな本を選んで読んだらいいの?
まず、読書感想文が苦手な人は、どんな本を読めばいいのかわからないところから始まります。課題図書から読書感想文を書きなさい、という指示がない場合はどんな本でも構わないのです。
車が好きであれば車関係の本をさがします。
海外に興味があれば留学していたり海外で働いていたりする話の本を探しましょう。
本屋や図書館に行けば多くの本が並んでいますよね。
一冊くらい自分が読破できる本があるはずです。
その本をみつけた時に、読書感想文をすらすら書くことが出来るのです。
文字をたくさん読むのが苦手であれば、短編小説でも構いません。
童話のような本でもいいのです。
中学生が持つ豊かで鋭い感性で書く感想文は、とても素晴らしい作品になるはずです。
簡単に書ける書き出しポイントのコツは?
本を読んで感想文を書くときに、まず皆さんが悩むのは「書き出し」ではないでしょうか。原稿用紙を眺め一生懸命に「書き出し」を考えようとします。
最初の一文字が浮かばず、「今、書くのをや~めた!」ということになってしまいます。
書き出しは
「なぜ、この本を選んだのか」というところから始めると、「なぜ?」という問いかけに、自分が選んだ本なので、答えることができ、書き出すことが出来るきっかけになっていきます。課題図書であれば「課題図書だったから・・・」で済まされそうですが、なぜその課題図書を選んだのかを書きましょう。
「ページ数が一番少なかったから・・・」その答えでもOKですよ!
「課題図書の中で私は一番ページ数の少ない○○という小説を選んだ、なぜなら私は本を読むことが苦手だからだ。しかし○○を読んでいくうちに・・・」
しかし○○を読んでいくうちに・・・ここから簡単な「本のあらすじ」を入れていけば「書き出し」の出来上がりです。
または、「本のタイトルに惹かれた」、「本の紹介文にこのようなことが書いてあったから興味を持った」などという書き出しから始めます。
あるいは、読んだ本の1ページ目の書き出しを引用して「この文章から始まる物語に、わたしは・・」という書きだしでもいいです。
こうすれば、もう「書き出し」で困ることはありませんね。
全体構成のポイントとコツは?
「書き出し」が書けると次は、本を読んで自分が思ったことを書いていきます。
「悲しかった、面白かった、面白くなかった、辛いと思った、嬉しかった」等、本を読んでいて自分が思った感情を、本の内容に合わせて行くと簡単に書くことが出来ます。
例えば、本の内容が
【引っ越しをする時、引っ越し先の家の事情で、10年以上もかわいがっていた犬を祖母の家に預けなければならなくなった。何度も連れていきたいと母に頼んだのだが・・・】
と書かれた箇所では、その部分を簡潔に引用して
「犬を祖母の家に預けて引越しをすることになった時、自分も犬を飼っているが、妹のようにかわいがっているので、犬のいないこれからの生活は、とても寂しものになるのではないかと思う。」
というように、本の内容に自分の気持ちを入れて書いていきます。
自分の感情が湧いた文章のページに付箋などの印をつけておくと、感想文を書くときに、文章や感情を引きだしやすくなります。
難しい言葉を使う必要はありませんが、感情を書き込む場合、ただ「面白かった」だけでなく「何がどのように面白かった」が必要になってきます。
そして「自分であればこうする」、「自分であればこう思う」、「自分であればこうはできない」ということを付け足しながら書いていくと、まとまった読書感想文に仕上げることが出来ます。
そして最後の「結論」ですが、「この本を読んで、こう思ったのでこうしたいと思う」というような、本を読んで良かった前向きな感想文を書いて出来上がりです。
これまでのことをまとめてみましょう。
読書感想文を書くコツ
1、書き出し
なぜこの本を選んで感想文を書こうと思ったのか2、簡単なあらすじ
3、構成
本の内容に沿って自分が感じたことを書く4、結論
この本を読んで良かった前向きな文章を書く以上で感想文は必ず書くことが出来ます。
誰もがよく知っている「さるかに合戦」の読書感想文例を紹介します。
「自分であればこうする」、「自分であればこう思う」、「自分であればこうはできない」という構成の部分がわかりやすいと思います。
前向きな文章で終わる「結論」も参考にしてください。
読書感想文におすすめの本は?
読書感想文におすすめの本3冊を紹介します。「君の膵臓をたべたい」
作者 :住野よる
出版社:双葉社・発売日2015年6月17日
強烈なインパクトのあるこの本タイトルに、思わず手に取ってみた人も多いはずです。
内容は、心の成長を描く青春恋愛小説ですが、生きるということをテーマにした深く考えさせられるストーリーとなっています。
中学生でも読みやすく一気に読むことができ、感想文を書く感情が湧き出るような一冊です
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「世界をこんなふうにみてごらん」
作者 :日高 敏隆
出版社:集英社・発売日2010年1月26日
生き物への深い共感と自然への優しいまなざしが、柔らかく温かく心の中に入ってくるエッセイです。
何もとらわれずに世界をこんなふうに見ると、今まで信じてきたものがパラパラと剥がれ落ちていく感覚で、あっという間に読み終わり、もう一度読み返してしまうそんな素敵な一冊です。
作者の言葉を借りながら自分の想いを感想文として書き終わったとき、きっと強く優しい心が芽生えていることでしょう。
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「愛をみつけたうさぎ・エドワード・テュレインの奇跡の旅」
作者 :ケイトディカミロ訳 :子安亜弥
出版社:ポプラ社・発売日2006年10月
高学年向けの児童書ですが、中学生の心で読んでほしい一冊です。
主人公の陶器のうさぎ「エドワード」が、愛するとはどういうことかを知ることになる、果てしない心の旅を描いた物語です。
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まとめ
いかがでしたか、読書感想文が書けるような気がしてきましたか?賞を狙うような読書感想文を書こうとするのではなく、まずは自分の気持ちを素直に文字にしてみてください。
原稿用紙を埋めることも必要ですが、文字数にとらわれず、日々感じているもやもやした気持ちや、果てしなく広がる妄想やなどを、読んだ本の感想文に加えてみてください。
気がつかない間に原稿用紙が埋まっていると思いますよ。
この記事が、読書感想文を書くのが苦手なあなたに役立てれば、とてもうれしいです。