ハイターで作る消毒液を使ったノロウイルスを撃退させる方法と注意すべきこと
毎年、冬になると「ノロウイルス」集団感染のニュースが報道されます。
今年は従来の「ノロウイルスと」遺伝子型の違う「新型ノロウイルス」が確認され、「新型ノロウイルス」に免疫力を持っている人が少ないため、大流行してしまう危険性が懸念されています。
そこで今回は、感染を拡大させないためにどのような方法があるのか、「塩素系漂白剤ハイター」を使ってノロウイルスを撃退させる消毒液の作り方を説明していきます。
ノロウイルスの感染経路
ノロウイルスの感染は、- ノロウイルスに汚染された二枚貝(カキ等)を食べる。
- ノロウイルスの感染者が触れた食品を食べる。
- ノロウイルスを含んだ嘔吐物や便が乾燥して空気中に漂い感染する。
主にノロウイルスの感染経路はこのようなことが考えられます。
自分でノロウイルスに感染しないようにするためには、まず手洗いです。
次に二枚貝などの食品にはよく熱を通すということです。
そして、ノロウイルスを含んだ嘔吐物などの処理を適切に行う、ということです。
それではノロウイルスを含んだ嘔吐物の処理はどのような方法が適切なのでしょうか。
「塩素系漂白剤ハイター」を使って消毒液を作る
嘔吐物などからの2次感染を防ぐために一番大切なことは、「乾燥させず、すぐにふき取り、消毒を徹底する」ということです。それでは「塩素系漂白剤ハイター」を使った消毒方法を紹介します。
ノロウイルスの消毒には「次亜塩素酸ナトリウム」が有効とされています。
「ハイター」という商品でも「次亜塩素酸ナトリウム」が含まれていないものもあります。
「塩素系漂白剤ハイター」には「次亜塩素酸ナトリウム」含まれているので確認してから消毒液を作りましょう。
用意するものは、「500mlのペットボトル」と「ペットボトルのキャップ」「ハイター」と「水」です。
ペットボトルのキャップの容量は「5ml」です。
消毒対象となる場所によって濃度が違ってくるので注意してください。
便や嘔吐物が付着した床やオムツ等を消毒する場合
キャップ2杯(10ml)のハイター原液を500mlのペットボトルに入れ、水を入れた消毒液で消毒。消毒液の使い方
嘔吐物等はウイルスが飛び散らないようにペーパータオルなどでふき取り、ハイターで作った消毒液をベーパータオルに浸し、ウイルスが付着した床などを覆う。その後、ふき取り水拭きする。
衣服や器具のつけ置き、トイレの便座や手すりなどの拭き取りの場合
キャップ半分弱(2ml)のハイター原液を500mlのペットボトルに入れ、水を入れた消毒液で消毒。消毒液の使い方
ペーパータオルに浸して拭く、または、つけ置きをする。下着などはその後、高温乾燥機を使用すると殺菌効果が高まります。
塩素系漂白剤ハイター消毒剤を使用する上での注意点
- 塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)であることを確認したハイターを使用すること。
- 使用するときは直接手に触れないようにビニール製の使い捨ての手袋を使用すること。
- 薄めた消毒液は時間がたつと効果が薄れるため作り置きしないこと。
- 手洗いには使用しないこと。
- 換気を十分に行いながら使用すること。
- 「ハイター」に書かれている注意事項は必ず守ること。
もし、消毒中にノロウイルスが手に付着してもハイターの消毒剤で手を洗わないでください。
流水で洗い流すのが一番のノロウイルス撃退法です。
手のしわや爪の中まで、きれいに洗い流してください。
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新型ノロウイルスの症状や検査方法 感染しないための予防法
まとめ
いかがでしたか、家庭用洗剤の「ハイター」でできるノロウイルスの撃退方法を紹介しました。ノロウイルスに感染すると、急に強烈な吐き気をもよおし、トイレに間に合わないこともあります。
2次感染を防ぐためにも、是非、塩素系ハイターの消毒液の作り方を頭に入れておいてください。