おでん好きなら一度は食べたい!特徴的な静岡おでんの魅力は黒い出汁とふりかけ
「おでん」って本当に郷土色豊かな食べ物ですよね。
おでんに入れる種も、出汁の味や色も地域によって特色があり、ご当地おでんと呼ばれるものもあります。
おでんの中でも「静岡おでん」は出汁の色を見てびっくり、串刺しの種を見てびっくり、ふりかけまで付いていてびっくり、驚きの連続です。
そんな静岡おでんの特徴や魅力を、これからたっぷりと伝えたいと思います。
静岡おでんってどんなもの?
静岡おでんを目の前にして、まず驚くのは出汁が黒いことです。おでん鍋の底まで見えるような、関西の透き通った出汁とは違い、ほぼ真っ黒な静岡おでんの出汁は、濃い口しょうゆで味をつけ、牛筋の出汁を継ぎ足して使用するため黒い出汁になっています。
黒い出汁ですが食べてみると意外にあっさりとしています。
まずはこんにゃくから食べてみるのがおすすめです。
美味しい出汁の味がよくわかるのではないでしょうか。
次に驚くのは「種が串刺し」になっていることです。
黒い出汁の中から、串に刺されたおでんだねの串が、何十本も突き出ています。
次に驚くのは、おでんにトッピングできる、ということです。
おでんと言えば、「からし」をつけて食べるのが一般的だと思っていましたが、静岡おでんには驚かされます。
なんと、みそをつけたり、けずり粉や青海苔をふりかけたりして味を楽しむことができるのです。
さらに具材にも驚かされます。
黒い出汁の中から、黒い「黒はんぺん」がでてきます。
白い柔らかいはんぺんとは違い、新鮮なサバやイワシを骨ごとすりつぶして、練りこまれたものが黒はんぺんです。
食感は、骨が砕けて入っている感じが残っていて、歯ごたえの良いはんぺんになっています。
さらにさらに驚くことは、静岡おでんが駄菓子屋さんで売られているということです。
駄菓子の横に大きなおでん鍋が置かれていて、子ども達もおやつ代わりにおでんを食べています。
静岡おでんのスタイル
「おでん」の歴史は室町時代にまでさかのぼります。「おでん」の語源の由来は、豆腐に味噌をつけて、くしに刺した「でんがく」に「お」をつけて「おでん」といわれるようになりました。
その後、現在のような煮込みおでんとなり、大根や練りものが入れられるようになったと言います。
おでんはもともと串刺しだったのでしょうか?そういえば、赤塚漫画に出てくる「チビ太」が持っているおでんも串刺しでしたよね。
静岡おでんが串刺しの理由は、戦後まもなく屋台でおでんを売っていた人が、串に刺したほうが食べやすかったから、という一説もありますが、もともとおでんは串刺しで、後から、今のような鍋の中におでんだねが入っている、という形になったのかもしれません。
串刺しになって入っている静岡おでんのスタイルは、ある意味、正統派おでんのスタイルといえるのではないでしょうか。
また、おでんにけずり粉や青海苔をかけるスタイルは、駄菓子屋でお好み焼きや焼きそばなどと一緒におでんを出しているところが多くあり、焼きそばなどのへのトッピングを、おでんにもふりかけたという説が有力です。
家庭で作れる静岡おでん
家庭で作るときに外せない「おでんだね」があります。「牛すじ肉」と「黒はんぺん」です。
後は大根やたまご、練りものなどお好みで入れてください。
まず、牛すじ肉を下茹でします。
茹で汁を替えながら2~3回茹で、醤油で下味をつけ柔らかくなるまで煮込みます。
深鍋に、だし汁2リットルを入れ、濃い口しょうゆ大さじ4、酒大さじ2(お好みでみりん)を加え柔らかく煮た牛すじ肉と、あらかじめ用意した串刺しのおでんだねを、鍋に入れていきます。
出来上がったおでんに、青のりやけずり粉をかけてお召し上がりください。
まとめ
いかがでしたか、静岡おでんについて説明してきました。駄菓子屋でも食べられる美味しい静岡おでん、魅力的ですよね。
赤ちょうちんを掲げた「青葉横町」でも美味しい静岡おでんの店が軒をならべています。
ぜひ一度、驚きと感動の静岡おでんを召しあがってみてください。