栗を食べて風邪しらず!栄養価が高い風邪の予防や改善が期待できる渋皮煮レシピ
秋の味覚で代表的なものと言えば「栗」と答える人も多いのではないでしょうか。
私が子供の頃は、茹でた栗を包丁で半分にで切ってもらい、スプーンですくって食べていたのを思い出します。
おやつ代わりやお菓子の材料、炊き込みご飯の具材などにもなる栗は、私達の身体にどのような栄養効果をもたらしてくれているのでしょうか。
栗にはどのような栄養がある?
栗は、リンゴや梨と同じく果物に分類されています。私達が食べているホクホクとした食感の甘い栗は、実は栗の種(タネ)の部分を食べているのです。
それでは、栗の実はどこにあるのかというと、種を覆っている硬い皮が果実の部分になっています。
栗の食べる部分は、種の部分になるので、ナッツ系になります。
ナッツと言えば脂質が多いのが特徴ですが、栗は脂質か少なく少量で身体に必要な栄養素を摂取することができます。
栗にはどのような栄養効果があるのでしょうか。
・ビタミンB1
ビタミンB1には糖質をエネルギーに変換させる役割があり、不足すると疲れやすくなったり、食欲がなくなったりします。
・ビタミンC
ビタミンCは熱に弱く、加熱すると栄養成分が流れ出してしまうのですが、栗に含まれるビタミンCは、デンプン質でコーティングされているため、熱に強いという特徴を持っています。
ビタミンCは、肌の老化を防いだり、免疫力を高めたり、ストレスへの抵抗力や生活習慣病を予防する働きがあります。
・カリウム
カリウムは、体内のナトリウムのバランスを保つ働きがあり、高血圧の予防や浮腫みを改善する働きがあります。
・タンニン
タンニンは、栗の渋皮部分に含まれています。
身体に有害とされる活性酸素に対抗する、強い抗酸化作用をもち、老化の防止や免疫力を高めることによりガン予防にも期待が出来ます。
・食物繊維
栗にはサツマイモより豊富な食物繊維が含まれています。
便のカサを増やして便秘を防ぐほかにも、糖尿病や肥満などの生活習慣病の予防が期待できます。
栗を食べると風邪に効く?
栗は栄養価が高く、ビタミン類も豊富で、渋皮のタンニンが持つ強い抗酸化作用などから、薬膳料理にも使われる食材です。風邪の予防や、風邪を早く治したい時には、ビタミンCも壊れにくく、一粒で栄養補給がしやすい栗が最適な食材だといえます。
それでは、風邪の予防や改善が期待できる栗のお勧めレシピを紹介します。
栗の渋皮煮
渋皮に含まれる「タンニン」の栄養を丸ごと頂くために、栗の渋皮煮がお勧めです。栗の皮を熱湯で柔らかくして、渋皮を残すように栗の皮を剥きます。
渋皮の渋みを取るために重曹を入れて沸騰させ洗い流します。
栗が柔らかくなったら、醤油、酒、グラニュー糖で味付けをして一晩寝かせると、美味しい栗の渋皮煮の出来上がりです。
保存も効くので、冬に向けての風邪対策に作り置きをして置くと便利です。
栗の渋皮煮のレシピ動画はこちら
栗を食べ過ぎるとどうなる?
風邪などの病気で体力を消耗するときには、栗を少量食べることによって、効率よくエネルギーを補給することができるのですが、食べ過ぎると5粒ほどでご飯の一杯の量に相当するので、カロリーを摂りすぎてしまうということが考えられます。肥満に結びつく可能性があるので、食べ過ぎには注意が必要です。
また、栗の渋皮部分のタンニンは、便を硬くする効果があり、下痢止めとして使われています。
便秘の人や、便の硬い人などは食べ過ぎると便秘を助長してしまうので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか、栗の栄養効果や、風邪を予防する効果などについて説明してきました。栗は保存食にもなるので、毎日の健康効果を期待するためにも、2~3粒は頂きたいですね。
栗を食べて風邪しらず、秋の味覚の栄養を摂りいれて、元気な冬を過ごせる体作りに役立ててくださいね。