くらやみ祭り2016!山車や神輿渡御の時間や行事日程は?
ゴールデンウィークの予定はもうお決まりですか?
今回は関東三大奇祭の一つ、ゴールデンウィーク中のお祭りで最大規模の、東京都府中市にある大国魂神社(おおくにたま)で行われる「くらやみ祭り」を紹介します。
大国魂神社のくらやみ祭りってどんなお祭り?
大国魂神社の歴史は古く、1900年前(111年)に創建されました。参道のけやき並木は国の天然記念物に指定されていて市民の憩いの場にもなっています。
大国魂神社では年間400近いお祭りが行われています。
今回紹介する「くらやみ祭り」のような大きなお祭りから、毎日行われる「神様にお食事を差し上げるお祭り」のようなものまで、千年以上続く祭事から、少なくとも百年以上は続いている祭事が毎月行われている歴史のある神社です。
今回紹介する「くらやみ祭り」は暗闇の中で神輿渡御(みこしとぎょ ※みこしが進むこと)が行われてきたことから「くらやみ祭り」と呼ばれるようになりました。
このお祭りは、4月30日から5月6日までの一週間行われます。
5月3日からは府中囃子(ふちゅうばやし)と共に8台の山車(だし)が出て、祭りを盛り上げていきます。
6日までは様々な神事やイベントが行われ、5日の夜「くらやみ祭り」のメインとなる「神輿渡御」がとり行われます。
多くの露店や、盛大な植木市も開かれ毎年70万人もの人で賑わうお祭りです。
この「くらやみ祭り」は2010年に東京都指定無形民族文化財に指定されています。
くらやみ祭りの行事日程や時間、見どころは?
「くらやみ祭り」の行事日程を紹介します。4月30日(土)
「品川海上禊祓式」
(しながわかいじょうみそぎはらえしき)
神職一行が品川海上に出て身を清め、清めの汐水を持って帰る行事、大祭中の食事はこの汐水を使用する。時間 :大国魂神社9:30出発~15:30帰社
5月1日(日)
「祈晴祭」
(きせいさい)
大祭期間中の安全と雨が降らないようにお祈りする祭典時間 :9:30~
5月2日(月)
「御鏡磨式」
(みかがみすりしき)
神輿(みこし)に取りつける8枚の鏡を、塩で磨き清める儀式
清められた鏡は本殿に納められます
時間 :19:30~20:00
5月3日(火・祝)
「府中囃子・山車の競演
(ふちゅうばやし・だしのきょうえん)
山車が8台出て府中囃子と共に、けやき並木の街を賑やかに盛り上げます。ライトアップされた山車はとても幻想的です
場所 :けやき並木通り(京王線高架南側)
時間 :18:00~20:00
府中囃子・山車の競演の様子はこちら
「競馬式」
(こまくらべ)
烏帽子(えぼし)と直垂(ひたたれ)を着用した騎手が6頭の馬に乗り旧甲州街道150mの距離を3往復します。場所 :大国魂神社から出発
時間 :20:00~
競馬式の様子はこちら
5月4日(水・祝)
「御綱祭」
(おつなまつり)
神輿に飾りの綱をかけ、神輿をお祓いする祭典です。時間 :9:00
「萬燈大会」
(まんとうたいかい)
毎年製作される、巨大な傘のような万燈の出来栄えや、それを操るものの技などを競い合います場所 :大国魂神社境内
時間 :12:30~14:00
萬燈大会の様子はこちら
「子供御輿渡御 」(こどもみこしとぎょ)
子供みこし20基をお祓いした後、小さくても立派な神輿が、子供達と参道からけやき並木へと、練り歩きます。時間 :13;30~
子供御輿渡御の様子はこちら
「太鼓の饗宴」
日本最大級の大太鼓6基が、神社大鳥居の前に揃います。打ち響き渡る大きな太鼓の音は、体の芯まで響き渡り迫力があります。
時間 :17:00~18:00
太鼓の饗宴の様子はこちら
「山車の巡行」
24台もの山車がお囃子を鳴らしながら、大鳥居の前の旧甲州街道とけやき並木を中心に練り歩きます。たくさんの提灯の灯りによって映し出される山車は、お囃子が鳴る中とても賑やかで幻想的です。
時間 :18:00~21:00
山車の巡行の様子はこちら
5月5日(木・祝)
「例祭」(れいさい)
一年に一度の最も重要とされる祭儀が行なわれます。時間 :10:00~
「道清め」
神輿や太鼓の通る道をお祓いして歩く儀式です。時間 :13:30~
「太鼓送り込み」
各町内の宮の大太鼓が、随神門内(ずいしんもんない)と拝殿前に送り込まれ、約1時間にわたり威勢よく打ち鳴らされます。時間 :14:30~
太鼓送り込みの様子はこちら
この後「動座祭」などの数々の神事が行われた後「くらやみ祭り」のメインである「御輿渡御」が行われます。
「御輿渡御」(みこしとぎょ)
白一色の3発の花火が上がります。
これを合図に六張りの大太鼓が打ち鳴らされ「おいで」と呼ばれる神輿渡御が行われます。
8基の神輿が威勢のいい「ホイサ」という担ぎ手の声と大太鼓の音に導かれ、御旅所に向います。
時間 :18:00~
神輿渡御の様子はこちら
「坪宮奉幣」(つぼのみやほうへい)の神事や「野口仮屋」の儀が行なわれた後、5日最後の神事「やぶさめの儀」が行われます。
「やぶさめの儀」
宮司が神馬に乗って、馬上から弓を引き的を射る神事です。時間 :23:00~
やぶさめの儀 の様子はこちら
5月6日
「御輿還御鎮座祭」(みこしかんぎょちんざさい)
早朝神輿還御の開始を知らせる花火が3発うち上がります。各神輿が御旅所を出発し町内を巡行した後、神社境内に還ります。
時間 :4:00~8:00
御輿還御の様子はこちら
「鎮座祭」
還ってきた神輿から御霊を本殿に納め、無事大祭が終了したことを報告します。くらやみ祭りの終了です。(一般非公開)
時間 :9:00~
一週間のお祭りの行事や日程を紹介してきました。
5月3日から5日までが植木市も開催され、露店も立ち並び、見どころも盛りだくさんです。
アクセス方法や便利な宿泊先は?
アクセス方法の紹介です
電車の場合
新宿方面から京王線「府中駅」下車徒歩5分埼玉方面からJR武蔵野線「府中本町駅」下車徒歩5分
横浜方面からJR南武線「府中本町駅」下車徒歩5分
車の場合
中央高速 国立府中ICから10分調布ICから15分
※くらやみ祭に伴う臨時駐車場はありません。
3日~6日にかけては、交通規制があるので注意が必要です。
「府中駅南口市営駐車場」は周辺道路が通行止めになるため、使用できない時間帯があります。
詳しくは府中市観光協会公式サイトで確認をしてお出かけください。
宿泊情報をお伝えします。
「HOTEL松本屋1725」の紹介です。
1725年に創業、新選組も休息したと伝えられている歴史のある旅館です。「ホテルコンチネンタル」の紹介です。
宿泊プランも豊富で、府中駅徒歩1分の好立地にあります。「府中アーバンホテル」の紹介です。
6階に露天風呂と展望風呂があり、リーズナブルでくつろげるホテルです。まとめ
いかがでしたか、三大奇祭祭りのひとつ、大国魂神社で行われる「くらやみ祭り」を紹介してきました。千年以上も続くこのお祭り、今でこそ街灯などの灯りも加わりますが、ひと昔前までは本当に真っ暗の中、神輿渡御が行なわれていたのですね。
そのような想いを馳せながら、厳かであり勇壮なこの「くらやみ祭り」にお出かけしてみてはいかがでしょうか。
日本の歴史を感じられる、素敵なゴールデンウィークになるといいですね。