かぼちゃが炭水化物?身体に嬉しい栄養が詰まったかぼちゃで置き換えダイエットが効果的な理由
かぼちゃは緑黄色野菜で、美容や健康に欠かせない栄養素が多く含まれています。
今回は、このかぼちゃにスポットを当てて、かぼちゃの持つ栄養の効果や、ダイエットに効果的と言われている理由などを紹介して行きたいと思います。
かぼちゃの栄養効果とは
かぼちゃを食べることにより、私達の身体にどのような栄養効果が期待できるのでしょうか。かぼちゃには抗酸化ビタミンという、老化や病気を引き起こす原因と言われている、活性酸素を抑制する「ビタミンC」「ビタミンE」「β-カロテン」が多く含まれています。
また、β-カロテンは、体内で「ビタミンA」に変換され、病気への抵抗力や免疫機能をつける効果を発揮します。
「カリウム」や「食物繊維」も豊富に含まれています。
カリウムは、ナトリウムを排出し、高血圧やむくみなどの予防に効果的です。
かぼちゃの食物繊維は、糖分を緩やかに吸収してくれる水溶性と、水に溶けにくく便のかさを増やして排便を促す不溶性食物繊維がバランスよく含まれています。
腸内環境を整え、便秘や生活習慣病の予防などが期待できます。
かぼちゃの皮や種、ワタにも栄養がある?
かぼちゃの皮や種、ワタを捨ててしまっていませんか?皮や種、ワタにもかぼちゃの栄養が豊富に含まれているのです。
かぼちゃの皮やワタに含まれているβ-カロテンは、かぼちゃの実の2倍近く含まれています。
またワタの方のほうが、実よりも甘さが強く美味しく感じることができます。
加熱しても栄養素が破壊されにくいため、かぼちゃを煮物にする時も、ワタも入れて煮物にすると、身体に優しく甘みのある栄養素をたっぷりと頂くことができます。
かぼちゃの種にも、コレステロール値を抑えるリノール酸や、リグナンという不溶性の食物繊維が多く含まれています。
リグナンが結合したものをリグニン類といい、強力な抗酸化力で、更年期障害の軽減や肌の若返りが期待できると共に、肝臓の働きも良くする効果があると言われています。
かぼちゃは炭水化物?
炭水化物というとダイエットの敵のように言われますが、炭水化物とは「糖質」と「食物繊維」を合わせた総称で、炭水化物と呼ばれる食材は、全て「炭水化物を含む食材」ということになります。炭水化物の中の「糖質」は消化されブドウ糖となりエネルギーにかわります。
「食物繊維」は消化されない栄養素で、主に整腸作用によって身体の老廃物を排出させる働きを持ちます。
このように「糖質」と「食物繊維」の身体の中での作用は大きく異なりますが、この二つを合わせて「炭水化物」といわれているのです。
このようなことから、かぼちゃには、糖質も食物繊維も含まれているので、大きなくくりでは、かぼちゃは「炭水化物」と言うことになります。
かぼちゃがダイエット食になる理由
かぼちゃは「炭水化物」なので、ダイエットには向いていない食材なのでしょうか。炭水化物は太る、という認識が確立されていますが、炭水化物で太るのは「糖質」の部分です。
身体の中で消化されエネルギーに変わる糖質ですが、摂りすぎてしまうとエネルギーに変わらず脂肪として蓄積されてしまいます。
かぼちゃは炭水化物ですが、「糖質」部分が少なく「食物繊維」を多く含む炭水化物なので、ダイエット食には適した食材だということがいえます。
文部科学省が掲載している「食品成分データーベース」を参考に、カロリーや糖質、植物繊維の含有量を調べてみると
白米(100g)168㎉ ・ 糖質36.8g ・ 食物繊維0.3g
食パン(100g)264㎉ ・ 糖質44.4g ・ 食物繊維2.3g
かぼちゃ(100g)93㎉ ・ 糖質17.2g ・ 食物繊維4.1g
こうしてみると、炭水化物と言われる食物のなかでも、糖質の含有量に数値の差があることがわかります。
かぼちゃがダイエット食になる理由は、炭水化物でありながら、ご飯やパンを食べるよりも、カロリーも少なく糖質も少ないということから、ダイエットに繋がる効果が期待できると考えられるのです。
ダイエット方法としては「置き換えダイエット」で、ご飯やパンをかぼちゃに換える、という方法が簡単ですが、毎食では飽きてしまうという欠点があります。
ごはんとかぼちゃを混ぜたり、おやつをかぼちゃに換えたりしながら、健康的に少しずつダイエットに取り組む方にお勧めです。
まとめ
いかがでしたか、かぼちゃの持つ栄養の効果や、ダイエットに効果的と言われている理由などを紹介してきました。炭水化物というと、太るというイメージがありますが、かぼちゃは糖質が少なく、ごはんよりもカロリーも少ないことがわかりました。
美容効果や整腸作用など身体に嬉しい栄養効果に加え、ダイエット効果まで期待できるかぼちゃを積極的に摂りいれて、健康な毎日をお過ごしください。