春野菜と夏野菜の栄養の違いは?健康に効果的な栄養は旬の野菜で!秋野菜が一番美味しい理由
皆さんは「旬の野菜」を選んで食べていますか。
最近ではハウス栽培や品種改良などで季節に関係なく同じ野菜が食べられるようになりました。
しかし、旬の野菜は旬でない時と比べ、栄養も豊富で、私達の身体に様々な良い効果をもたらしてくれます。
今回は、春野菜と夏野菜の違いや栄養の特徴、秋野菜が美味しいと言われる理由などを紹介していきます。
春野菜に含まれた成分にはどのような効果がある?
春野菜といえば、春キャベツや新タマネギ、タケノコや菜の花などが思い浮かびますが、春に旬を迎える野菜には、私達が冬のうちに溜め込んだ脂肪や老廃物などを、身体の中から出し、ビタミンを補給してくれるという効果があります。例えば、春を告げてくれる食材「フキノトウ」には独特の香りと苦みがありますが、カリウムを豊富に含み、むくみを取るのに効果的だと言われています。
苦み成分の中には肝機能を強化し新陳代謝を促進するアルカノイドという成分や、身体に有害だとされる活性酸素などを抑制する、ケンフェールという成分が含まれています。
香りの成分には、胃腸の働きをよくする効果があると言われています。
また、春の代表的な野菜「タケノコ」は、植物繊維を豊富に含み、便秘や大腸がんなどの予防に効果があります。
タケノコを茹でた時に出る白い粉の成分は「チロシン」というもので、集中力を高めたりストレスを和らげたりする効果があります。
寒さの厳しい時期を乗り越えて成長してきた春の野菜には、アクがあるものや、香りや苦味を感じるものが多いのですが、これらの成分には、冬の間に新陳代謝が衰えることによってため込まれた老廃物を、体の外に出してくれるデトックス効果や、新陳代謝を活性化させ各臓器の機能回復や疲労回復に役立つ成分が含まれているのです。
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夏野菜に含まれた成分にはどのような効果がある?
夏野菜の代表的なものと言えば、トマトやピーマン、キュウリやオクラなどが思い浮かびますが、春野菜と違って色合いが豊富な野菜が多くなりますね。そして春野菜とは違い、水分を多く含んだ野菜が豊富です。
例えば「キュウリ」にはカリウムなどの栄養素を含みますが、ほとんどが水分のため、利尿作用があり、身体にこもった熱を排出してくれます。
「ナス」にも食物繊維が豊富な上に、身体を冷やす作用があります。
また夏の強い日差しに有効なのが「ピーマン」です。
夏の「ピーマン」にはビタミンCが豊富で、レモン1個分と同量のビタミンCが含まれています。
このビタミンCは、夏の強い紫外線から皮膚を守り美肌効果を期待することができます。
春にくらべ夏野菜は色合いが豊富な野菜が多くなることも、食欲を増進させ、夏バテを防ぐ効果に結びついています。
春野菜と、夏野菜を比べてみると、その時期に私達の身体に必要な物が旬の野菜になっていることがわかります。
秋野菜が一番美味しいって本当?
秋には様々な野菜が旬をむかえます。
収穫量も多いため価格も安定しているため旬の野菜を一番摂りやすい時期でもあります。
秋野菜は春や夏とちがい、芋や大根、人参などの根菜類が多くなります。
これらの根菜は、夏の日差しをたっぷりと浴びて育っていきます。
秋の野菜が他の季節の野菜に比べて美味しいといわれるのは、夏の日差しを浴びて育った野菜が、葉の下の根の部分にでんぷん質を蓄え、糖質をより多く含むため、満足感のある美味しさを得ることができるというところにあります。
また、食欲が落ちる夏が終わり、気候も良くなり食欲が戻ってくると、夏に消耗した体力を回復するために、秋野菜が身体に美味しいと感じさせてくれるのも秋野菜が美味しいと感じる理由になります。
秋野菜には、冬の寒い時期に備えるための効果的な栄養を摂ることができます。
里芋やレンコンなどの「ぬめり」はムチンやガラクタンという成分で、胃の粘膜を保護して消化吸収を高めてくれる役目や、脳細胞を活性化してボケを防いでくれるという効果もあります。
じゃが芋にはビタミンCや植物繊維が豊富で、風邪の予防や免疫力を高めてくれる働きがあります。
まとめ
いかがでしたか、春野菜と夏野菜の違いや栄養の特徴、秋野菜が美味しいと言われる理由などを紹介してきました。旬をむかえる野菜は、一年を通して最も栄養価が高く、私達の身体に最も効果的な栄養を届けてくれることがわかりました。
季節の移り変わりとともにそれぞれの味を味わうことが、健康に繋がり食べることの楽しみにもつながるのですね。