インフルエンザB型のうつる期間やA型との症状の違い。予防接種の費用や副反応を解説
インフルエンザが猛威をふるう季節がやってきます。
毎年流行するインフルエンザは、A型、B型と大きく分けられていますが、先頭を切って流行するのが、A型です。
そして、インフルエンザ情報をあまり聞かなくなった頃に、風邪だと思って受診すると、B型にかかっていると診断され驚いた、という経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、このインフルエンザB型についてお話をしていきたいと思います。
予防接種の費用やその副反応、A型とB型の違いなどを分かりやすく説明していきますので参考にしてくださいね。
インフルエンザ予防接種の受ける時期は?
インフルエンザに感染しにくくするためや、感染しても重症化させないために有効なのが、予防接種です。2017/2018年冬に流行すると思われるワクチン株が、国立感染症研究所から発表されました。
今年も昨年に引き続き、ウイルスの流行予測に合わせて作られた、A型2種類とB型2種類のワクチン株が含まれています。
予防接種は、インフルエンザが流行する1~2ヵ月前に打つのが有効だと言われています。
それは、予防接種を受けてから2~3週間をかけてウイルスの抗体が作られていくからです。
インフルエンザが流行する時期は、地域によって多少の差はありますが、11月から遅くても12月中旬ごろまでには接種するようにしましょう。
生後6ヶ月~13歳未満のお子様には、2回の接種が必要となって来るので、1回目の接種を11月中旬までには済ませておく必要があります。
インフルエンザの予防接種を受けると、どのくらいの予防期間があるのでしょうか?
個人差はありますが、抗体が徐々に減って行きながらも5~6ヶ月は効果が持続すると言われています。
予防接種の費用や副反応は?
インフルエンザの予防接種の費用は、地域や受ける施設によって多少の差はありますが、全国的な平均で行くと下記のような金額になっています。6ヶ月~13歳未満:6000円~7000円前後(2回接種分)
13歳~成人:3000~4000円前後
高齢者:無料~2000円(公的補助があるため)
13歳~成人:3000~4000円前後
高齢者:無料~2000円(公的補助があるため)
次に、インフルエンザワクチンの接種による副反応は、どのようなものがあるのでしょうか。
一般的には副反応は軽く、接種した場所の赤みや腫れ、痛みなどを起こします。
また、発熱や体のだるさなどが見られますが、いづれにしても2~3日で回復します。
アレルギー反応として、じんましんや痒み、湿疹などが数日みられることもあります。
インフルエンザワクチンを接種するのに注意をしなければいけない人もいます。
ワクチンには微量ですが、鶏卵の成分が含まれています。重度の卵アレルギーを持つお子様は、必ず医師と相談をし、皮膚テストを受けられてから接種するかのどうかの判断を行なうようにしましょう。
B型とA型の症状の違いは?
インフルエンザのB型とA型では、症状に違いがあるのでしょうか。A型は、12月下旬から2月の上旬にかけて最も多く流行しますが、B型はA型が終わった頃に流行し始めてきます。
しかし、最近ではB型の流行時期が早まる傾向にあり、1月の下旬頃から感染する可能性もあります。
A型に感染すると、急激な高熱を伴うことが多いのですが、B型は高熱以外にも微熱や平熱の場合も多く、インフルエンザだと気がつきにくい場合があります。
インフルエンザB型の大きな特徴は、下痢や腹痛、嘔吐などの消化器官の症状がみられることです。
A型では、咳や喉などの呼吸器に症状が現れますが、B型では胃腸炎に似た症状が続くため、ノロウイルスと勘違いすることも多いようです。
B型の症状で、下痢や嘔吐を繰り返すと脱水症状の危険性が高まるので、こまめに水分補給を摂ることが大切です。
発症後どのくらいの期間がうつる?
インフルエンザB型のウイルスの排出は、約2週間続きますが、流行性はそれほど高くありません。免役保持者が多いということも考えられますし、比較的軽い症状でB型に感染していると、気がつかないこともあるようです。
また、重症に至るケースもあまり見られません。
B型と診断されたら、症状は軽くてもマスクを着用し、手洗いをこまめにするなどして、人にうつさないようにすることが大切です。
医師が教えるインフルエンザ検査で陽性確認できる時期は発熱からいつ頃?
まとめ
いかがでしたか、インフルエンザB型について説明をしてきました。インフルエンザの予防接種には、A型とB型のワクチンが2種類ずつ入っています。
B型は免疫ができるとかかりにくくなるため、予防接種はとても効果的です。
しかし、高齢者などは免疫力が低下しているので、肺炎などを起こしやすいため、注意が必要です。
インフルエンザの時期に、体調不良を感じたら、自己判断をせず、医療機関を受診するようにしましょう。