お月見泥棒とはどんなイベント?2017年開催日時は?子ども会でも絶対楽しい古き良き風習
お月見泥棒って知っていますか?
十五夜(中秋の名月)の日に、子供たちが楽しみにしているイベントのことで、日本各地に広がる風習です。
今回は、お月見泥棒とはどのようなイベントなのか、どこで開催されているのか、などを紹介して行きたいと思います。
お月見泥棒ってどんなイベント?
お月見泥棒は日本各地に広がる風習ですが、知らない人も多いのではないでしょうか。それは、日本各地に広がっているにもかかわらず、一部の地域だけで行なわれているイベントだからです。
お月見泥棒とは、どのようなイベントなのでしょうか。
お月見泥棒とは、中秋の名月の日に、十五夜のお供え物を盗っていく子供たちのイベントです。
お月見泥棒が行なわれる地域では、家の玄関の前に、お菓子やジュース、果物などを用意します。
この用意されたお菓子を、子供たちは「お月見ください」「お月見どろぼうです」といいながら、地域の家を練り歩くのです。
仮装はしませんが、なんとなく日本風ハロウィンと言ったところでしょうか。
この風習のはじまりは、諸説ありますが、江戸時代の頃から、子供は月の使者と考えられ、十五夜の夜だけは、他人の畑の芋を盗っても許される、といった慣わしがありました。
畑の芋が盗まれれば盗まれるほど、豊作になると思われていた時期もあります。
また、戦後にはみんなで物を分け合って食べようという意味も込められていたと言います。
現在では、芋ではなく、玄関の前に駄菓子がたくさん置いてあり、一軒一軒お菓子の置いてある家をまわってお菓子を集めながら、子供たちはお月見泥棒を楽しみます。
近くのスーパーなどでも「お月見泥棒お菓子セット」などが売られており、地域ぐるみで盛り上げているイベントなのです。
お月見泥棒の動画はこちら
お月見泥棒はいつどこで行われている?
お月見泥棒は、いつどこで行われているのでしょうか。多くの地域で行われているのですが、有名なところでは、
三重県四日市市や、愛知県日進市で、お月見泥棒の風習をみることができます。
お月見泥棒をする日は、十五夜の日に行われます。
2017年の十五夜は10月4日(水)なので、お月見泥棒の風習が残っている地区の子供は、この日をとても楽しみにしています。
お月見泥棒は地区の行事なので、外部の人は参加することは出来ませんが、愛知県名古屋市にある徳川園では、お月見イベントとして「お月見どろぼう」が開催されます。
名古屋市 徳川園「お月見どろぼう」イベント情報
徳川園は、日本の自然景観をとり入れた美しい日本庭園です。徳川園では、郷土に残る「お月見どろぼう」の風習を、観月会に合わせて開催されます。
「お月見どろぼう」の内容は、先着300名の子供たちに「お月見どろぼう許可証」を配り、徳川園ガーデンホール軒先でお菓子に引き換えることができる、という内容です。
その他にも、豆菓子のプレゼントや、徳川園の龍仙湖に浮かぶ和船をライトアップするなどの催しも開催されます。
家族でゆっくりと十五夜を楽しむことができます。
まだ、2017年の詳細は発表されていませんが、こちらのHPで随時更新されていくので、お住いの地区で「お月見泥棒」が開催されていない場合は、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
例年通りの開催であれば、2017年は10月4日(水)の一五夜の日に開催される予定です。
名古屋市徳川園公式サイト
アクセス
市バス「徳川新出来」より徒歩3分
JR 「大曽根駅南口」より徒歩10分
中秋の名月にススキを飾る意味は?意外と知らないお団子を供える正しい作法
まとめ
いかがでしたか、お月見泥棒とはどのようなイベントなのか、どこで開催されているのか、などを紹介してきました。
十五夜の日に、子供たちが家の前に置いてあるお菓子を盗っていくという「お月見泥棒」は、昔からの良き風習が残っているイベントだったのですね。
子供会などのお月見イベントで頭を悩まされているのなら「お月見泥棒」を取り入れてみられてはいかがですか?
きっと、子供たちも大喜びですね。