ミョウガの食べ過ぎは馬鹿になる?栄養効果と夏を乗り切る成分が豊富なミョウガ料理の作り方
夏を感じさせてくれる野菜に、ミョウガがあります。
香味野菜として、そうめんや冷奴の上に乗せると美味しいのですが、ミョウガにはどのような栄養があるのでしょうか。
今回は、ミョウガの栄養の効果を紹介するとともに、夏に食べやすいミョウガのレシピなどを紹介して行きます。
ミョウガの栄養の効果とは
ミョウガは7月頃から旬を迎えます。独特の香りと辛みが特徴で、好きな人と嫌いな人がはっきり分かれてしまう香味野菜のひとつです。
しかし、ミョウガには夏を上手に乗り切るための成分が含まれています。
ミョウガの香り成分
・アルファピネン(αピネン)ミョウガの香りの成分になっているαピネンは、精油に含まれる芳香成分の一種です。
発汗促進や食欲増進の効果があるので、夏バテには効果的です。
また、血をサラサラにする効果があるので成人病の予防や、眠気を覚まし、頭をスッキリさせる効果も期待出来ます。
ミョウガの辛み成分
・カンフェン・ゲラニオール
・ミョウガジアール
ミョウガの辛み成分となっている、カンフェンやグラニオール、ミョウガジアールには、抗菌作用や、鎮静・鎮痛作用があります。
夏風邪の症状にみられる喉の痛みや、口内炎、頭痛などの症状の緩和効果が期待できます。
シャキシャキとした食感
・食物繊維・カリウム
ミョウガのシャキシャキとした食感には、食物繊維が豊富に含まれています。
便秘や吹き出物の解消することによる美肌効果や、生活習慣病の予防などが期待できます。
また、カリウムも豊富に含まれる為、デトックス作用や、むくみの解消、高血圧の予防にも期待が持てます。
ミョウガの食べ過ぎは身体に悪い?
昔から「ミョウガを食べると馬鹿になる」とか「物忘れがひどくなる」などという話を聞いたことはありませんか?この俗説には諸説ありますが、釈迦の弟子が自分の名前も忘れることから、名札(名荷・ミョウガ)を首にかけたところ、そのことさえも忘れたので「名荷」と「茗荷」をかけて、物忘れがひどくなると言ったことや、
自分の名前も覚えられなかった釈迦の弟子の墓から生えたのが「茗荷」であったからミョウガを食べると物忘れをすると言われるようになった、などという俗説が生まれたと言います。
後に、「茗荷宿」という古典落語の中に、欲の深い宿の主人が、ミョウガを沢山食べさせて客に大金を置いて行ってもらおうと企んだのですが、逆に客が宿泊費を払うのを忘れてしまった、という落語や昔話が広がり、子供から大人まで、ミョウガを食べると馬鹿になるとか、物忘れがひどくなるという俗説が生まれたようです。
ミョウガ宿の読み聞かせ動画はこちら
実際には、ミョウガの香りの成分が眠気を覚ます働きがあるので、話を楽しむ為の言い伝えであったことがわかります。
しかし、ミョウガをあまり食べない方がいい人もいます。
ミョウガにはビタミンKが含まれており、ビタミンKには止血作用があります。
心臓や血管に病気があり、血液をサラサラにする薬「ワーファリン」を服用している人は、ワーファリンの利き目を弱めてしまう恐れがあるので、大量摂取は控えたほうがよいとされています。
夏に食べやすいミョウガレシピ
夏に食べやすいミョウガのレシピを紹介します。ミョウガの胡麻和え
夏の疲れた身体に優しい、ミョウガの胡麻和えの紹介です。お酒のおつまみや、箸休めに、胡麻の風味と爽やかなミョウガの香りがとてもよく合う一品です。
ミョウガの胡麻和えの作り方動画
豚肉、ナス、ミョウガの味噌炒め
夏野菜をたっぷり使った、豚肉、ナス、ミョウガの味噌炒めの紹介です。味噌味が夏野菜によく合い、ご飯のおかずとして子供から大人まで喜ばれる一品です。
豚肉、ナス、ミョウガの味噌炒めの作り方動画はこちら
ミョウガと豚バラエッグ丼
夏にでもさっぱりと食べられてスタミナもつく、ミョウガと豚バラエッグ丼の紹介です。ごま油の香りとミョウガの華やかな香りを楽しみながらいただく、夏にぴったりなサラダ感覚のどんぶりメニューです。
ミョウガと豚バラエッグ丼の作り方動画はこちら
まとめ
いかがでしたか、ミョウガの栄養の効果を紹介するとともに、夏に食べやすいミョウガのレシピなどを紹介してきました。夏に旬を迎える食材は、私達が暑い夏を乗り切るための成分が沢山詰まっています。
ミョウガはあまり手を掛けずに家庭菜園でも収穫することができます。
好き嫌いのわかれる香味野菜ですが、夏を上手に乗り切るためにも、美味しいミョウガ料理を食卓に並べてみてはいかがですか。