夏風邪をひいたらエアコンはNG?4つの予防法と対処法で夏風邪に負けない身体の作り方
夏風邪をひいてしまうと、長引いてなかなか治らなかった、という経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、夏風邪の原因や、予防法、夏風邪とエアコンの関係、また、引いてしまった時の対処法などを説明していきたいと思います。
夏風邪の原因はエアコン?
夏に風邪をひくと「夏風邪は馬鹿がひく」ということわざをよく耳にしますが、寒い時期にひく風邪とは違い、暑い夏にひくことから、このようなことわざが生まれたのだと思っていました。しかし、調べてみると、夏風邪は日常生活の不注意によってひいてしまうことが多いことから、このようなことわざが言われるようになったのではないかという説が有力なようです。
それでは、どのような日常の不注意によって夏風邪をひいてしまうのか、その原因を紹介して行きたいと思います。
エアコン
風邪のウイルスは多湿を好むため、湿度の低い夏には感染力が弱まるのですが、エアコンが効きすぎた部屋では空気が乾燥し、ウイルスの侵入を防ぐ喉や鼻の粘膜が乾燥気味になってしまいます。このため、喉などにウイルスや細菌がつきやすくなり、夏風邪を引きおこしてしまいます。
また、室内と外での温度差が激しいと、身体が温度差についていけなくなり、自立神経が乱れたり新陳代謝が悪くなったりすることから、免疫力が低下し、風邪をひきやすくしてしまうのです。
食欲不振
夏の暑さや、室内外の温度差による自律神経の乱れから食欲が無くなると、免疫力が低下し、風邪をひきやすくしてしまいます。また、冷たい物の摂りすぎから胃腸が弱り、食欲不振を招いてしまいます。
このように、エアコンが効きすぎた部屋にいると、粘膜が乾燥して、風邪のウイルスや細菌を身体の中に取り込みやすくしてしまいます。
また、室内外の温度差が激しいことから体調が崩れたり、冷たい物の摂り過ぎで胃腸が弱ったりして、夏風邪をひきやすい状態を、日常生活の中で作ってしまっていることが原因として考えられるのです。
夏風邪の予防法
どのようなことに注意すれば夏風邪を予防することができるのでしょうか。室内外の温度差に注意
エアコンの効いた冷えた部屋から暑い場所に移動する場合、入り口などでしばらく体を慣らしてから外に出る工夫が必要です。また、身体を冷やしすぎないように、エアコンの効いた部屋では、羽織る物やひざ掛けなども活用しましょう。
冷風に直接当たらない
扇風機やエアコンの風に、直接当たらないように工夫をしましょう。夏場のエアコンの温度は、26℃~28℃くらいが目安とされています。
扇風機でエアコンの風を効率よく循環させると、直接風に当ることなく快適な室内温度を保つことができます。
また、車やバスなどの乗り物でも、冷風に直接当たらないように注意しましょう。
十分な睡眠をとる
十分な睡眠は疲れを取り、体力を蓄え、夏風邪の予防につながります。睡眠環境を整えるためにも、快適な室内温度をエアコンで設定しましょう。
エアコンについている「お休みモード」や、時間設定できるタイマーを活用して、身体に負担がかからないような温度にすることが大切です。
冷たい物を摂り過ぎない
熱中症などの予防から水分補給は大切ですが、冷たい物の摂り過ぎは内臓から身体を冷やし、食欲が落ちたり消化不良が起きたりするなど、夏風邪をひく誘因となってしまいます。暑い夏に冷たい物は美味しく感じられますが、飲み過ぎには注意し、エアコンの効いた部屋では、温かい飲み物で身体を温めることを心掛けましょう。
夏風邪をひいてしまった時の対処法は?エアコンは使っても大丈夫?
夏風邪のもとになるウイルスや細菌には、インフルエンザのような特効薬がなく、回復するためには、出ている症状を和らげながらウイルスが外に排出されるのを待つしかありません。夏風邪をひくと長引く人が多いのは、効果的な薬がなく、自分の治癒力で回復させなければならないからです。
それでは、夏風邪をひいてしまったら、どのようにすれば早く回復することができるのでしょうか。
十分な睡眠
十分な睡眠をとって身体を休め、免疫力を高めることが大切です。風邪をひくとエアコンはよくないと思いがちですが、十分な睡眠をとることが大切なので、寝苦しくない快適な温度で睡眠をとることが必要となってきます。
エアコンの温度は、乾燥を防ぐために、少し高めに設定します。
タイマー等を活用しながら、十分な睡眠がとれる環境に整えましょう。
水分補給
脱水症状にならないように、水分はこまめに補給することを心掛けましょう。氷を入れたような冷たい飲み物は避け、常温のミネラルウォーターやスポーツドリンクがお勧めですが、常温で飲みにくい場合は、冷蔵庫の野菜室で冷やしておくと冷やし過ぎずに飲むことができます。
消化の良いものを食べる
夏風邪の症状として、のどの痛みや下痢の症状を訴える人が多くみられます。のどやお腹に優しく、消化に良いものを食べるように心がけましょう。
消化に良い、お粥やうどん、体を作る基本となるタンパク質の中でも消化に良い、豆腐や白身魚などを食べ、胃腸に負担を掛けない食事を心がけます。
のどの痛みに対しては、冷たいゼリーやアイスクリームなどもお勧めですが、冷たい物の摂り過ぎは胃腸に負担をかけるので、すりおろしリンゴや冷製スープなどがお勧めです。
腸内環境を整えて免疫力をアップ
夏風邪をひかない為には、普段から免疫力を高めることを意識した食生活が大切です。免疫力を高めるためには、腸内環境を整えると効率的にアップできると言われています。
腸内環境を整えるためには、発酵食品が効果的です。
発酵食品は栄養価が高く、豊富に含まれる酵素が、消化、吸収を助ける働きがあり腸内環境を整え免疫力を高めてくれる働きが期待できるのです。
発酵食品の中で特におすすめなのは、漬物や納豆、チーズやヨーグルトなどです。
毎日の食事の中で積極的に取りいれ、夏風邪をひかない身体作りを目指しましょう。
まとめ
いかがでしたか、夏風邪の原因や、予防法、また、引いてしまった時の対処法などを説明してきました。夏と言えば、海やプールキャンプなど、アウトドアで盛りあがる季節ですよね。
この季節に、夏風邪をひいて長引いてしまうと、せっかくの夏が台無しになってしまいます。
そうならない為にも、夏風邪を予防すると共に、引いてしまったら早く治して、夏を思いっきり楽しんでくださいね。