モロヘイヤの優れた栄養価が妊婦にお薦めのワケ。夏を乗り切る超簡単料理の作り方
モロヘイヤを食べていますか?
栄養がありそうなことは解かっていても、なんとなく苦そうとか、どう料理していいかわからないとかで、食卓にのぼらない野菜のひとつになっている家庭も多いのではないでしょうか。
今回は、このモロヘイヤがもたらす優れた栄養の効果と、夏に食べやすい料理レシピ等を紹介して行きたいと思います。
モロヘイヤの栄養
モロヘイヤはとても栄養価が高くミネラルやビタミンを豊富に含んでいます。重病を患ったエジプト王がモロヘイヤの葉を刻んで作ったスープを飲んだところ、どんな薬を飲んでも効かなかった病気が治った、という言い伝えがあることから「王様の野菜」とも言われています。
それでは、モロヘイヤのすばらしい栄養とその効果を紹介します。
カロテン
モロヘイヤには「カロテン」が含まれており、活性酸素の働きを抑える効果があります。活性酸素は、体内に発生した細菌などを取り除く働きがあるのですが、紫外線やストレスなどが原因で過剰に発生すると、身体の細胞が酸化状態となり、老化や生活習慣病の原因となってしまいます。
活性酸素から身体を守るためには、抗酸化物質を体内で作る栄養素を摂りいれることが必要で、モロヘイヤに含まれるカロテンにはその有効な成分が野菜の中では一番多く含まれているのです。
カルシウム、ビタミンK
モロヘイヤには、「カルシウム」と「ビタミンK」の二つの栄養素を一度に摂取できる野菜です。カルシウムとビタミンKのコンビは、丈夫な骨作りには欠かせない栄養素です。
骨粗鬆症の予防や、ストレスからくるイライラ等を防いでくれます。
ビタミンC、鉄分
「ビタミンC」や「鉄分」も豊富に含まれています。ビタミンCは鉄分の吸収を促す効果があり、貧血などを改善することができます。
また、ビタミンCはコラーゲンの生成を促進させるため、美肌効果が期待できるほか、
風邪などを予防する免疫力を高める力も持っています。
食物繊維
モロヘイヤにはネバネバ成分のムチンやマンナンなどの食物繊維が豊富に含まれています。便秘の改善はもちろんのこと、コレステロールの吸収を抑え、生活習慣病を予防します。
また、ムチンは胃液や唾液にも含まれる成分なので、胃炎や胃潰瘍の予防にも期待ができます。
妊婦にお勧めの成分「葉酸」とは
モロヘイヤには、100g中250μg(マイクログラム)の「葉酸」が含まれています。この葉酸は、胎児が成長するのに欠かせない成分です。
受胎から、妊娠7週目までは活発に細胞分裂を進め、胎児の体が作られていくのですが、この時期に葉酸が不足すると、先天異常を起こすことがあると言われています。
厚生労働省では、妊娠する1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までは1日480μgの葉酸を摂取することを推奨しています。
参考文献:厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要
妊娠を希望している方は、普段から葉酸の摂取を心掛けたいですね。
美味しいモロヘイヤの選び方と注意点
美味しいモロヘイヤを選ぶコツを紹介します。・葉が濃い緑色をしているもの
・茎がピンと張っていてしっかりしているもの
・茎が太すぎないもの
・茎の切り口が、変色していないもの
夏野菜には葉物が少ないので栄養価も考えると積極的に取りいれたい食材ですね。
しかし、モロヘイヤには「シュウ酸」が含まれています。
シュウ酸はカルシウムなどと結合して、「シュウ酸カルシウム」となり、尿路結石や尿管結石、腎臓結石などの結石を作る原因になるとも言われています。
毎日1kg以上食べ続けると問題があると言われていますが、シュウ酸は茹でることにより70~80%減らすことができます。
健康な人であれば問題はありませんが、結石のある方は注意が必要です。
夏の食卓に最適なモロヘイヤレシピ
夏に旬を迎えるモロヘイヤ、夏バテに負けない、簡単で美味しいモロヘイヤレシピを紹介します。オクラとモロヘイヤのぶっかけそうめん
ネバネバな食材で、免疫力をアップして夏を乗り切るのには最適な料理です。食欲がない時でも、さっぱりと頂くことができ、胃腸にも優しいのでお勧めです。
オクラとモロヘイヤのぶっかけそうめんのレシピ動画はこちら
モロヘイヤのたたき
モロヘイヤをさっと茹でで叩くだけ、かつお節をまぶして生卵をのせてお醤油をかけると出来上がりです。アツアツのご飯の上にのせると最高です。
モロヘイヤのたたきレシピ動画はこちら
まとめ
いかがでしたか、モロヘイヤがもたらす優れた栄養の効果と、夏に食べやすい料理レシピ等を紹介してきました。モロヘイヤがあまり食卓にのぼらない家庭でも、この優れた栄養をみると是非取りいれたい食材だと思っていただけたのではないでしょうか。
夏に旬を迎えるモロヘイヤの栄養で、暑い時期を元気に乗り切りましょうね。