ドイツ人が愛してやまないクリスマスのお菓子シュトレンとは?
キリスト教徒の方が多く暮らしているドイツでは、クリスマスは1年で最も大きく、国全体でお祝いをするイベントです。
伝統を大切にするドイツでは、クリスマスにも受け継がれた習慣があります。
その中に伝統的なお菓子があるため、今回はそのお菓子をご紹介します。
ドイツのクリスマスに欠かせないお菓子
ドイツでは、クリスマスが近づくと、ほとんどのお家でクッキーなどのお菓子を作ります。みなさんの中には、ドイツのお菓子と聞いて、「バウムクーヘン」を思い浮かべる方もいると思います。
ドイツでは、クリスマスに食べるお菓子として有名なバウムクーヘンですが、他にもクリスマスの代表的なお菓子に「シュトレン(シュトーレン)」というお菓子があります。
シュトレンはどんなお菓子?
シュトレンとは、こってりとした酵母が入った生地の中に、オレンジやレモンのピールやレーズン、ナッツなどをたくさん練りこんだケーキで、表面には砂糖がまぶしてあります。薄く切って食べるお菓子なのですが、生地の密度が高いため、すぐにお腹いっぱいになってしまうほどです。
ラム酒を入れた大人なシュトレンも人気があります。
保存期間は長く、最大で2か月も保存ができるようです。
シュトレンはいつ食べるの?
ドイツには、クリスマスの12月25日までの4週間をアドベント(アドヴェント)と呼び、もうすぐやってくるクリスマスに向けて、一番盛り上がり、喜びに溢れる期間があります。シュトレンはそのアドベントの間に少しずつスライスし、食べる習慣があります。
フルーツの風味やうまみが日ごとに広がるため、“今日よりも明日、明日よりも明後日と、クリスマスが待ち遠しい”との意味があるようです。
シュトレンのレシピ
シュトレンの人気レシピをご紹介したいと思います。☆材料☆
「中種」
- 強力粉 100g
- ドライイースト 9g
- 牛乳 100g
- 強力粉 200g
- 砂糖 55g
- 塩 5g
- 卵黄 15g
- 牛乳 20g
- 無塩バター 90g
- ドライイチジク 25g
- レーズン 120g
- ラム酒 50cc
- オレンジピール 50g 洋酒付けが時間短縮でおすすめ
- レモンピール 40g 洋酒付けが時間短縮でおすすめ
- クルミ 30g
- アーモンドスライス 10g
- 無塩バター 適量
- グラニュー糖 適量
- 粉糖 適量
- ドライイチジクは4等分し、レーズンと一緒にラム酒につけて1か月以上おく。
- ボウルに中種の材料を入れてヘラでまんべんなく練り合わせたら、ラップをして1時間発酵させる。
- ボウルに柔らかくしたバターを入れてホイップしたら、砂糖を2回に分けて加え、塩も入れたらよく混ぜ合わせる。
- 卵黄と牛乳を入れて混ぜ、強力粉を加えたらサクサク混ぜ、②をちぎりながら入れて混ぜ合わせる。
- ④にドライフルーツと細かくしたナッツを加えて生地全体に混ざるまで混ぜ合わせる。
- 均等に混ざったら、まとめて2等分する。
- 粉を敷いた台の上で記事を伸ばしたら、飛び出したレーズンを取る。
(ここでしっかりレーズンを取らないと、焼いたときに焦げ付いてしまう!) - レーズンを取った側を下にして折り込み、さらに⑦でとったレーズンを中にしまいながら半分に折り、細長い形にする。
- 天板に乗せて40分発行させる。
- 180度に予熱したオーブンで45分焼く。
(焦げやすいため、途中でアルミホイルを被せると良い!) - 焼けたら、溶かしたバターをたっぷり塗り、グラニュー糖をまぶす。
- 仕上げに茶こしなどで粉糖を振りかければ完成!
今回ご紹介したレシピは、ドライイチジクなどをラム酒につけるのに時間はかかりますが、洋酒付けを選べば簡単に作ることが出来ます。
最後に
クリスマスに向けて早めに準備をすることで、気分が変わりますね。クリスマスを楽しみに、ゆっくり準備しましょう。
ぜひシュトレンを作って、クリスマス気分を存分に味わってください。