女の子の七五三はいつ?3歳と7歳に着る着物の違いは?2016版年齢早見表
子どもが無事成長したことをお祝いする行事の一つに「七五三参り」がありますね。
お盆に帰省されたときなど、お子さんのいらっしゃる家では「今年、七五三をするの?」と話題になった家庭も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、女の子は何歳で「七五三」をするのが正しいのか、いつ「七五三参り」をすればいいのか、女の子の年齢によって違う「七五三」の着物などについて紹介していきたいと思います。
七五三の由来や意味は?
七五三が始まったのは室町時代の頃、当時はまだ乳幼児の死亡率が高く、生まれて3年以上たってから現在の戸籍にあたる台帳に登録したとされています。七五三はこのような背景の中、三歳と五歳と七歳の節目に、今まで無事に成長したことへのお礼と、健やかな成長を祈願するために神社へお参りするようになり、明治時代には現在の「七五三」の形になったといいます。
男の子では3歳と5歳、女の子では3歳と7歳で七五三参りをしますが、それにはそれぞれ意味があります。
七五三の意味
「髪置(かみおき)」三歳の男児・女児
乳幼児の死亡率が高かった頃、病気の感染を防ぐために3歳までは男女とも髪の毛を剃っていました。3歳になると髪を伸ばし始めても良いとされ「髪置の儀式」が行なわれました。
「袴着(はかまぎ)」五歳の男児
幼児から少年への節目として、はじめて袴をつける「袴着の儀式」が行なわれました。「帯解(おびとき)」七歳の女児
幼児から少女への節目として、初めて紐から帯をつける「帯解の儀式」が行なわれました。これらの儀式をまとめて「七五三」と呼ばれています。
女の子の七五三は何歳ですればいい?いつ七五三参りをすればいい?
女の子の七五三は、3歳と7歳でするのですが、日本には「満年齢」と「数え年」という年齢の呼び方があります。3歳の例でいくと「満年齢」とは3歳になっていることをいいます。
「数え年」とは3歳になる年のことをいいます。
昔から祝い事は数え年でするのが慣わしのようです。
還暦や長寿の御祝い事などはすべて「数え年」でします。
しかし最近の「七五三」では、お子さまの成長年齢に合わせてお祝いされるため、「数え年」と「満年齢」を、使い分けてされる方が多くなりました。
3歳の七五三であれば数えですると2歳児のお子様も多いため着物を着たり、お参りをしたりする負担が大きいため「満年齢」の3歳でされる方が増えています。
また7歳の七五三の場合は「数え年」でされる方が多くみられます。少しでも幼い方がかわいく見えるから、という理由や、歯が抜ける前に写真を撮っておきたいなどの理由があるようです。
2016年度の七五三を祝う年齢早見表を用意しましたので参考にしてみてください。
2016年七五三を祝う年齢早見表
3歳(男児・女児) 満年齢・・・2013年(平成25年)生まれ 数え年・・・2014年(平成26年)生まれ |
5歳(男児) 満年齢・・・2011年(平成23年)生まれ 数え年・・・2012年(平成24年)生まれ |
7歳(女児) 満年齢・・・2009年(平成21年)生まれ 数え年・・・2010年(平成22年)生まれ |
簡単に満年齢と数え年が計算できるサイトはこちら
七五三参りにはいつ行けばいいの?と悩まれる方もいらっしゃるでしょう。
「七五三参り」は11月15日に神社にお参りをするのが慣わしです。
なぜ11月15日なのかというと、諸説ありますが「江戸幕府5代将軍である徳川綱吉の長男の健康を11月15日に祈ったから」という説が有力だとされています。
また、旧暦の11月の満月にあたる15日の日に、秋の収穫の感謝と共に子どもの成長を祈願したからという説もあります。
しかし現在では、11月15日をはさんだ都合の良い日にお参りをするようになっています。
神社での七五三参りのご祈祷は10月から11月末まで行われます。
近くの神社に問い合わせてみられてはいかがでしょう。
3歳でする時と7歳でする時の七五三の着物は違うの?
3歳でする時の「髪置」の着物は、着物に兵児帯(へこおび)を結び3歳用の着物「被布(ひふ)」といわれる袖なしの上着を重ね、着物の柄にあった巾着を持ちます。
きちんとした帯を結ぶこともありますが、まだ3歳では苦しいかもしれないので注意が必要です。
3歳の七五三で着る着物姿の動画
7歳でする時の「帯解」の着物は、振袖の着物に本格的な帯を結びます。
今では七五三飾りになっている「箱迫(はこせこ)」という武家女性が使っていた紙入れと扇子を胸元に入れます。
足元は基本は草履ですが、舞妓さんが履くポックリでもかわいいですね。
7歳の七五三で着る着物姿の動画
まとめ
いかがでしたか、七五三の由来や、女の子は何歳で七五三をするのか、お祝いをする年齢によって違う、七五三参りの着物などについて紹介してきました。七五三をお祝いする年齢は「満年齢」や「数え年」にあまりこだわらず、成長年齢に合う歳でしてあげると、お子さまや家族の方も、七五三のお祝いをスムーズに行うことが出来るのではないでしょうか。
せっかくの晴れの日ですから、お子さまの可愛い笑顔がたくさん溢れる日にしてあげたいですよね