目ヤニの色や状態で目の病気が分かる?結膜炎から目を守る為に気を付けたい7つのこと
目ヤニが気になることはありませんか?
朝起きるとカサカサした目ヤニがついていたり、日中でもネバネバした目ヤニが気になったり。
もしかしてそれは眼病の重要なサインかもしれません。
今回は目ヤニが出る理由や、目ヤニの色に隠された眼病などについて説明していきたいと思います。
目ヤニはどうして出るの?
目ヤニは、まぶたからなどからの分泌液が固まった老廃物です。細菌やゴミなどから目を守り、乾燥や汚れを排除してくれる役目を持っています。
目ヤニは、まばたきをする度に、鼻涙管(びるいかん)という目から鼻にかけての細い管に流れていきます。
「目くそが鼻くそを笑う」ということわざがありますが、流れた目ヤニは鼻くそと一緒になり乾燥します。
目くそも鼻くそも「どっちもどっち」と言う意味で、このようなことわざが言われ始めたのではないかと思われます。
少し話がずれましたが、正常であればまばたきをするたびに目ヤニは流されていくので、目の外にまで溢れ出るようなことはありません。
しかし、目の中に異物が混入すると、炎症反応が強くなり目を守るために目ヤニの量も多くなります。
目ヤニの色で病気がわかる?
目ヤニはいくつかのタイプに分けることができます。白く乾燥した目ヤニ
朝起きた時、目尻や目頭に白く乾燥とした目ヤニがついていることがあります。寝ている間はまばたきをしないので、目ヤニが鼻涙管に流れにくくなり少量の目ヤニが目の外に流れ出てしまいます。
白く乾燥した目ヤニが少し出ている程度であれば、生理現象だと言えます。
黄緑のような色をした目ヤニ
朝起きた時、黄緑色の目ヤニで目が開けられないくらい沢山でていたら、細菌性の結膜炎の疑いがあります。細菌性なのでウイルス程の感染力はありませんが、周りの人への注意が必要です。
目ヤニを拭き取る時には、清潔綿やガーゼなど刺激の少ないもので優しく拭き取るようにしましょう。
サラサラとした水状の目ヤニ
サラサラとした目ヤニが出て痒みを伴う時は、アレルギー性結膜炎が疑われます。痒いからといってきつく擦ったり、寝ている間に無意識に擦り過ぎたりしてしまうと、白目の部分がブヨブヨに腫れてしまい、透明の目ヤニが多くでてきます。
白目が腫れてしまい救急診療に慌ててこられる患者さまもいらっしゃいますが、擦らなければ白目の腫れは治まってきます。
白目が腫れるほど痒いのであれば、早めに眼科を受診するようにしましょう。
ネバネバした目ヤニ
ネバネバとした糸を引く様な目ヤニが大量に出る場合は、流行性角結膜炎(ウイルス性の結膜炎)が疑われます。感染力が強いため、家族全員がウイルス性の結膜炎に感染してしまった、という例も少なくありません。
症状としては、充血や目ヤニ、耳の前のリンパ腺が腫れることもあります。
一週間前後の潜伏期間を経て発病し、ウイルスの抗体ができるまで2~3週間症状が続きます。
ウイルス性の結膜炎を診断するための検査用キットが眼科にはありますが、流行性の結膜炎だとわかっても、有効な薬はなく対処法でしか治療することができません。
目を触った手はこまめに洗う、タオルは家族と別にするなど、他の人に感染させないことが大切です。
細菌やウイルス、アレルギーから目を守るためには?
結膜炎から目を守るためには、どのようなことに気を付けたら良いのでしょうか。・手で目をこすらない
・目を触る時はよく手を洗う
・コンタクトレンズの使用方法を守る
・結膜炎にかかっている人との生活用品を別にする
・花粉アレルギーが起きる前に予防の目薬を点眼する
・他の人の目薬は絶対に使用しない
・プールの後はよく目をあらう
上記のようなことを心がけ、結膜炎から目を守るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか、目ヤニが出る理由や、目ヤニの色に隠された眼病などについて説明してきました。目ヤニは生理現象のひとつですが、目ヤニの量が増えたり色や形状が気になったりする時は、眼病の恐れがあるので速やかに眼科を受診する様にしましょう。