子供の目に大量の目ヤニが!こんな時どうする?原因や考えられる病気の対処法を徹底解説
子供が朝起きて、目ヤニで目が開けられないくらいたくさん出ていたら、驚きますよね。
今回は、子供が大量に目ヤニが出た時の対処法や、考えられる原因や病気について説明していきたいと思います。
わかりやすく説明しますので参考にしてくださいね。
目ヤニって何?
目ヤニとは、眼から出る分泌液のことです。眼球の表面から分泌される粘液に、涙や血液細胞、まぶたからの老廃物やほこりなどが一緒になって、目ヤニになります。
目ヤニは、ウイルスや細菌、ゴミなどを外に出す役割や、眼を乾燥から守る役割をしています。
正常な状態であれば、目ヤニは鼻涙管(びるいかん)という、鼻に繋がる管を通って流れていきます。
朝、起きた時に目ヤニが気になることはありませんか?
それは、寝ている時間はまばたきをしないので、鼻涙管に目ヤニが流れにくくなっていることにより眼のふちに目ヤニが溜まってきます。
正常な状態であれば、顔を洗うと、眼のまわりについた目ヤニは取ることができ、起きている時間、目ヤニが気になるということはありません。
それでは、目ヤニが大量に出るというのはどのような時なのでしょうか?
子供の目ヤニが大量に出るときは何が原因?
目ヤニが大量に出るときの原因や考えられる病気、対処法などを説明します。急性結膜炎
黄色ブドウ球菌などの細菌に感染して、充血し目ヤニ、痒みなどの症状がでる病気です。子供の場合、前日に汚い手でこすったりしても、急性結膜炎をおこすことがあります。
また、風邪をひいていると粘膜が弱まり、急性結膜炎を併発してしまうこともあります。
人からの感染力は弱いのですが、抵抗力が落ちた時などには発症しやすくなるため、
幼稚園や保育園に通っている子供は、症状が治まるまで通園することができません。
充血が激しく目ヤニも大量に出る場合が多いのですが、細菌性の急性結膜炎であれば、眼科で処方された薬を点眼すれば、3~4日で回復に向かいます。
流行性角結膜炎
アデノウイルスなどのウイルスに感染して、充血や目ヤニ、異物感などの症状がでる病気です。感染力が強く、学校への出席停止処置がとられる場合もあります。
黄色や緑色が混じったようなドロッとした目ヤニがでます。
急に赤く充血して目ヤニが多くでてくると、ウイルス感染の結膜炎を疑います。
また、眼のリンパ腺が耳の後ろ側にあるので、そこを押してみて響くような痛みがあればウイルス性の結膜炎の疑いがさらに強まります。
ウイルスなので特効薬はなく、発症してから14日間は充血や目ヤニが続きます。
その間はタオルなどを別にして、目薬を点眼した後は手をきれいに洗い、他の人への感染を防ぐことが大切です。
特に乳幼児や高齢者には重症化しやすいので注意するようにしましょう。
アレルギー性結膜炎
アレルギーによって目が痒くなり擦ることによって目ヤニが出てくることがあります。無色のネバネバした目ヤニが出ることが多く、痒みはまぶたの周りにまで広がることもあるため、目ヤニと一緒になってまぶたが荒れることもあります。
アレルギーに効く目薬を点眼すると痒みや目ヤニも治まりますが、市販の点眼薬では効力が弱いので、症状が治まらない場合は眼科で処方される目薬を点眼されることをお勧めします。
眼科では、強い痒みを早く治めるために、ステロイドの入った点眼薬を処方されることがあります。
副作用が出る場合もあるので、次の来院日を指定されたら必ず受診するようにしましょう。
涙嚢炎(るいのうえん)
なんらかの原因で涙の管が詰まってしまい、涙嚢(涙の袋)が細菌感染をおこす病気です。両眼共になる場合は珍しく、片眼にだけ発症する場合が多くみられます。
涙や目ヤニが溢れ、目頭から鼻の辺りが腫れてきて痛みを伴います。
重傷化すると一晩で頬の下の方まで熱を持って腫れ上がってしまいます。
急性では抗生剤を投与して様子をみますが、涙管を通したり繋げたりする手術が行われる場合もあります。
子供の場合は、目頭から鼻にかけてマッサージすると、涙管が通る場合もあります。
しかし、自己判断せず、片眼だけ目ヤニや涙が多く鼻のあたりを押すと痛みがあるような場合は、早めに眼科を受診するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか、子供が大量に目ヤニが出た時の対処法や、考えられる原因や病気について説明してきました。子供の目ヤニが大量に出ている場合は、眼をこすったりせず、溢れた目ヤニを濡れた清潔なコットンで優しく拭き取るようにしてあげて下さい。
目薬を点眼した後に、拭きとってあげると良いですね。