目ヤニが多いのはコンタクトが原因?考えられる目の病気の対処法を知って安全なコンタクトライフを
コンタクトをいくら洗ってもすぐ曇る!こんな経験はありませんか?
それはもしかして、目ヤニがレンズを曇らせているのかもしれません。
今回は、コンタクトと目ヤニの関係について説明していきたいと思います。
コンタクトを装用していて目ヤニが出る原因や病気、対処法など詳しく説明していきますので参考にしてくださいね。
目ヤニが出るのはコンタクトレンズが原因?
使い捨てコンタクトレンズが発売されて25年以上経ち、現在では10人に1人がコンタクトレンズを装用していると推測されています。コンタクトレンズは、眼科で定期検査を受けながら正しい装用方法で使用されることが義務付けられています。
しかし、医師の処方なしで販売されていたり、正しいコンタクトレンズケアが行なわれていなかったりするために、コンタクトレンズによる眼のトラブルが数多くみられます。
コンタクトをしていて目ヤニが多く出るというのも、眼の病気にかかっている可能性が考えられます。
それでは、どのような病気が考えられるのでしょうか?
巨大乳頭結膜炎(きょだいにゅうとうけつまくえん)
コンタクトレンズを長時間装用することなどにより、上まぶたの裏側にブツブツができ、目ヤニが多く出るのが特徴です。上まぶたの裏側と、コンタクトレンズが擦れることでアレルギー反応を起こすことにより発症します。
そのままコンタクトレンズを装用し続けていると、上まぶたのブツブツがレンズを持ち上げてしまい、まばたきをするたびにレンズが上方にずれてしまいます。
治療法としては、まずは、コンタクトレンズの装用を中止し眼科で処方された目薬を点眼します。
巨大乳結膜炎の程度にもよりますが、軽い症状であれば1ヶ月~2ヵ月レンズの装用を中止すれば、症状は快方に向かいます。
どうしてもコンタクトを装用しなくてはいけない場合は、必要な時間だけ装用し、点眼薬で治療を続けながら、メガネで生活をおくるようにします。
アレルギー性結膜炎
花粉やほこりなどのアレルギーによって、まぶたや結膜(白目)の部分が炎症を起こしている症状をアレルギー性結膜炎といいます。眼やまぶたの痒みが主な症状ですが、アレルギー症状が強くなると結膜が充血し腫れたり目ヤニが増えてきたりします。
コンタクトレンズを装用していると、していない人に比べ眼からの分泌物が多いのですが、アレルギーの原因がコンタクトレンズに付着することにより、さらに結膜炎が悪化してしまいます。
症状を改善させるためには、眼科を受診し治療を始めると共に、アレルギーの期間はレンズの装用を中止することが望ましいとされています。
どうしてもコンタクトレンズが必要な場合は、アレルギーの原因となる物をレンズに付着させないために、丁寧にこすり洗いをすることをお勧めします。
丁寧なこすり洗いができなければ、一日使い捨てタイプのコンタクトに変えるのも一つの方法です。
しかし、レンズを装用していると、アレルギー性結膜炎の根本的な解決方法にならないため、レンズの装用を中止し治療を最優先するようにしましょう。
角膜障害
コンタクトレンズを長時間装用しすぎたり、レンズケアを怠ったり、目に合わないコンタクトを装用したりすると角膜(黒目)に傷がつき、痛みや充血、多少の目ヤニを伴うことがあります。軽傷では、コンタクトレンズを外すとコロコロする、しみるような感じがするといった症状ですが、レンズを付けることによって包帯代わりとなり、眼への違和感が少なくなってしまうことがあります。
レンズを装用すると楽になるといった状態で装用していると、激しい目の痛みや充血を引きおこし、眼を開けているのさえ辛い状態にまで悪化していきます。
これは角膜に深い傷がついている状態が考えられます。
深い傷が角膜につくと眼のバリア機能が低下し、細菌やカビなどの感染症にかかりやすくなり、最悪の場合は失明に至る場合もあります。
対処法としては、少しでも眼に違和感を覚えたら、コンタクトレンズの装用を中止し眼科を受診することです。
点眼薬や眼軟膏が処方され、安静にすることによって快方に向かいます。
痛みがなくなったからといって自己判断で装用することなく、医師からの許可が出るまでは、コンタクトレンズを装用しないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか、コンタクトを装用していて目ヤニが出る原因や病気、対処法などおはなししてきました。目ヤニや充血など、少しでも目に違和感を覚えたら眼科を受診するようにしましょう。
コンタクトレンズは、高度管理医療機器に指定されています。
3ヶ月毎の定期検診や、装用時間、レンズケアを正しく守り、快適な生活を過ごしてくださいね。